リファラル採用は、採用活動の中で採用コストを下げつつ、自社にマッチしやすい手法です。なぜならリファラル採用は既存の従業員が候補者を推薦する形式だからです。
エージェント経由や求人サイト側は自社の理解が深いわけではないので、どうしてもミスマッチが起こりやすくなります。
このようにメリットの大きいリファラル採用について本記事では取り扱っていきます。メリットやデメリット、成功させるコツについて解説していきます。
リファラル採用とは?
リファラル採用(Referral Hiring)は、既存の従業員が候補者を推薦する採用方法です。
このシステムの主な利点は、既存の従業員が会社の文化やニーズを理解しているため、適切な候補者を紹介しやすいことです。
また、リファラル採用は採用コストを削減し、採用プロセスを迅速化する効果があります。通常ですと人材エージェント等の仲介業者を通しての採用になるため、中抜き料が採用コストを上昇させてました。
それが、社内の人間を通すことでコストを大幅に浮かすことができるのです。
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新卒のリファラル採用が向いている企業
リファラル採用の良い点として採用コストが非常に低いことです。インセンティブが発生したとしても、費用相場が採用者ひとりにつきあたり1万~30万円程度と安めです。
求人サイトや転職エージェントだけを活用した採用活動に比べて、費用を抑えられるでしょう。そのため、低予算で採用活動を行う中小企業やスタートアップ企業に向いています。
リファラル採用を活用するメリット
主に中途採用で用いられるリファラル採用ですが、新卒採用においてもさまざまなメリットがあります。新卒採用でリファラル採用を活用するメリットは主に下記の3点です。
- 採用コストを抑えられる
- 選考プロセスを簡略化できる
- 入社後のミスマッチが起こりにくい
上記の内容をまとめると下記のようになります。
メリット①|コストを抑えられる
メリットのひとつが、採用活動にかかるコストを抑えられることです。一般的な新卒の採用活動では、求人サイト経由で応募してきた求職者とやりとりしたり、採用イベントや会社説明会を実施したりする必要があるため、多くの時間とコストがかかります。
一方、社員から人材を紹介してもらうリファラル採用は、求人広告費や会社説明会の費用、求人サイトの仲介手数料などがかからないため、大幅にコストを削減できるのです。
紹介者にインセンティブを支払った場合でも、一般的な新卒の採用活動に比べると、コストを抑えられるでしょう。
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メリット②|選考プロセスを簡略化できる
選考プロセスを簡略化できることも、リファラル採用のメリットです。通常の新卒採用は、求人サイトなどに求人票を掲載することから始まり、書類選考、面接、内定通知といった手順で進みます。
リファラル採用の場合は、社内で求められるコミュニケーション能力やスキルを有した人材を紹介してもらえる可能性が高いので、面接から選考を開始できるのです。採用活動にかかる工数を削減できるだけでなく、内定までの期間の短縮も見込めるでしょう。
メリット③|入社後のミスマッチを防げる
リファラル採用には、入社後のミスマッチを防ぎやすくなるというメリットもあります。通常の新卒採用の場合、会社説明会や求人サイト、採用イベントなどで企業の情報を説明するのが基本です。
限られた時間で大人数を相手に話すことも多く、企業側が情報を伝えきれず、ミスマッチが発生しやすくなります。
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リファラル採用であれば、紹介者の社員から業務内容や社内の雰囲気などについての話を聞き、現場の状況を理解したうえで応募してくるため、ミスマッチが防ぎやすくなります。
また、社内に知り合いがいることで不安が軽減されるので、早期退職を防止する効果が期待できるでしょう。
リファラル採用を活用するデメリット
コスト削減やミスマッチ防止などのメリットがあるリファラル採用ですが、新卒でリファラル採用を活用することには、いくつかデメリットもあります。それが下記の3点です。
- 紹介者へのフォローが必要
- 紹介者が退職するとモチベが下がる
- 人材に偏りが出る
この内容をまとめると下記のような図解に表すことができます。
デメリット①|紹介者へのフォローが必要
新卒採用時にリファラル採用を活用するデメリットのひとつが、不採用時に紹介者へのフォローが必要になることです。
社員から紹介されたとはいえ、採用が確約されるわけではありません。選考に落ちてしまうこともあります。しかし、社員の紹介ということで、応募者の期待度も高いため、不採用になった場合の不満が大きくなるのです。
紹介者である社員と応募者の人間関係に影響を及ぼす可能性があるため、あらかじめ不採用であることを説明して納得してもらうなど、紹介者に配慮する必要があります。
デメリット②|紹介者が退職するとモチベーションが下がりやすい
紹介者が退職するとモチベーションが下がりやすくなることも、新卒採用時にリファラル採用を活用するデメリットです。
社内に知り合いがいることは、リファラル採用で入社した人の支えになります。しかし、紹介者が退職してしまうと、支えがなくなりモチベーションが下がることがあるのです。
場合によっては、紹介で入社した社員まで退職してしまうことがあるため、残された社員へのケアが必要となります。
デメリット③|人材に偏りが生じる可能性がある
リファラル採用には、人材に偏りが出やすいというデメリットもあります。入社して間もない社員の紹介の場合、自分が在籍していた大学やサークルの後輩など、関わりが深いところから人材を探すことになるでしょう。その場合、同じ大学やサークルの出身者ばかりが集まるなど、属性に偏りが生じる可能性があるのです。
採用活動において、自社の社風に合うかどうかを見極めることは重要ですが、多様な人材を確保してバランスを取ることも大切です。社員にどのような人材が欲しいのか、あらかじめ伝えておくと良いでしょう。
リファラル採用を成功させるポイント
リファラル採用を成功させるには、採用するだけでなく人材のオンボーディングまでを徹底してはじめて成功といえます。そこで、リファラル採用を成功させるために必要なポイントを4点紹介します。
以下で詳細に解説していきます。
ポイント①|リファラル採用があることを社内に周知する
社員から人材を紹介してもらうことが必要不可欠です。社内のポータルサイトや掲示物などを活用して、リファラル採用を行っていることをしっかり周知しましょう。
紹介フローが複雑だと浸透しにくいため、フローを単純化してわかりやすくしておくことも大切です。
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ポイント②|必要な人材像を明確にする
また、どのような人材を求めているかが明確になっていないと、希望に合わない人材が集まる可能性があります。
どんなスキルや保有資格、経験をもつ人材を紹介してほしいのか、具体的なイメージを共有しておきましょう。また人材像に関しては、そもそもの採用戦略から逆算したものであるべきです。
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ポイント③|紹介者が伝えた内容と企業側の認識のズレをなくす
雇用条件などに齟齬があると、「事前に聞いていた話と違う」とトラブルが生じる、早期退職につながるおそれがあるので、紹介者の情報に誤りがないかを確認することも重要です。
ポイント④|入社後のフォローとオンボーディングを徹底する
入社後、紹介者との関係性もあり気まずくなる可能性もあります。そうしたリスクに備えて、人材担当者はケアをしていくべきでしょう。
採用して終わりではなく、企業組織へのオンボーディングまでがリファラル採用なのです。
コストを抑えて人材を確保するなら「社長メシ」がおすすめ
リファラル採用は、採用コストを抑えたい企業に向いている採用手法です。選考プロセスの簡略化やミスマッチ防止に役立つというメリットもあります。
一方で、紹介者と応募者に対してフォローが必要になったり、紹介者の退職によって応募者のモチベーションが下がったりするリスクがある点を考慮しなくてはなりません。
リファラル採用に魅力を感じるものの、デメリットが気になる場合は、ぜひ社長メシをご利用ください。社長メシは、応募者・企業の双方からオファーが出せる採用マッチングサービスです。
一律の料金プランでランニングコストがかからず、掲載期限も無期限なので、採用コストを抑えられます。
事前に応募者個人とカジュアルな場で面談できるため、応募者の本音を探りやすく、ミスマッチを防ぎやすくなるのもメリットです。
20代を中心に、ビジネスで挑戦し続けるチャレンジャー人材が集まっているため、選考の段階で意欲の高い人に絞られているという魅力もあります。
リファラル採用とは異なり、紹介者・候補者のフォローなどの手間もかかりません。無料で社長メシを試せるフリープランもご用意していますので、まずはお試しください。
まとめ:積極的なリファラル採用でさらなる企業成長を目指す!
中途採用で用いられることが多いリファラル採用は、新卒採用でも活用できます。とくに、採用活動にかかるコストを抑えたい企業や、入社後のミスマッチを防ぎたい企業などにとっては、メリットが大きいでしょう。
一方で、紹介者や応募者への気遣いが必要になる、人材に偏りが出やすいなどのデメリットもあります。自社にリファラル採用が向いているかをよく考えたうえで、導入を検討しましょう。