近年、採用活動でミートアップという手法を活用する企業が増え始めています。ミートアップとは共通の目的をもった人たちが、交流会形式で集まるイベントのことで、フランクに求職者と出会える点が強みです。
こうした、新しい手法を取り入れている企業は、採用活動に成功している傾向が強いです。そこで、この記事では、採用手法としてのミートアップについてメリットとデメリットや具体的な開催までのステップについて紹介していきます。
採用ミートアップとはどんな採用手法?
「ミートアップ」とは本来、共通の目的をもった人たちが、交流会形式で集まるイベントのことです。もともとはアメリカのミートアップ社が提供するプラットフォームサービス、「meetup」に端を発します。
採用活動上のでミートアップは、交流会形式で行われる採用活動全般のことを指します。企業型は、ミートアップは、参加した求職者に対して自社とマッチしそうな人材に対して、担当者がアプローチをかけ採用にこぎつけるために行われます。
求職者とフランクに話ができる点が大きな特徴でミートアップは、企業の採用手法のひとつとして近年注目されています。また、似たようなものもで座談会もあるで別記事で紹介しているので見てみてください
ミートアップの種類
開催方法によって、次の3つの種類があります。
主に、目的と特徴をまとめると下記のようになります。以下でさらに詳細について解説していきます。
交流会型ミートアップ
ジュアルな雰囲気で行われ、参加者が自由に会話を楽しむことができます。ビジネス関連の話題はもちろん、趣味や興味の話題も交えながら、リラックスした環境で交流が行われます。
ここでの目的は、自社の担当者と求職者が接点を持つことになります。そこから自社への理解へ進んでもらいます。
勉強会型ミートアップ
セミナーやワークショップを通じて専門知識や技術の情報を共有する。特定のテーマや技術に関する深い議論が行われることが多く、参加者は自分のスキルアップや最新トレンドの学習に利用できます。
企業側にとっては、専門性の高い人材と接点を持つ機会にもなります。
説明会型ミートアップ
企業が自社の文化、製品、サービスなどを紹介する場です。参加者は企業の内部情報やビジョンを直接聞くことができ、企業に対する理解を深めることができます。
採用活動においては、企業側が自社をアピールし、優秀な人材を惹きつけるチャンスにもなります。
採用ミートアップ開催のステップ
採用ミートアップは、オンライン、オフラインの両方で開催できます。オンラインなら会場設営の手間がかからず、住んでいる地域を問わず参加者を集められるため、人材確保のチャンスが広がります。
ここでは、採用ミートアップを開催する際の5つの手順を紹介します。
STEP①|テーマや目的、開催場所・時間の決定
採用のターゲット層をしぼり、興味を惹きつけるテーマや目的を選定します。そこから、説明会や勉強会、交流会などのミートアップのフォーマットを決定しましょう。具体的には下記のポイントは最低限抑えるようにしましょう。
選定したテーマや目的達成のために必要なコンテンツ作りをすると、参加者の満足度が向上します。
STEP②|告知・集客
概要や日時を決め、採用ホームページや求人媒体、SNSなどを使って参加者を募ります。
参加者に概要を伝えるメールのテンプレートを用意しておくと、準備がスムーズに進むでしょう。
STEP③|当日の準備
参加者募集と平行して、当日の資料やコンテンツ、進行の準備をします。当日のコンテンツの流れがわかるスケジュール表を作成し、事前に練習しておくと良いでしょう。
可能であれば、経営陣にも参加を求めましょう。参加した人だけが聞ける情報をコンテンツに盛り込むと、満足度の向上につながります。
STEP④|開催
実際のミートアップの開催です。適宜、スタッフの役割を明確にして進めましょう。話題に入れていない求職者がいれば、適切にサポートして輪に入れるようにしましょう。
状況に応じて、交流が盛り上がる様子にあわせて予定していたコンテンツをカットするなどして、柔軟な対応をしていきましょう。
STEP⑤|見直し・継続開催
ミートアップ実施後は、参加者からアンケートを取る必要があります。アンケート結果をもとに改善をして、次回の開催に活かすことが大切です。
採用ミートアップは、1回の開催で良い結果が出るわけではありません。長期的な視点をもって、定期的に開催できるように取り組みましょう。
採用ミートアップのメリット・デメリットとは?
ここでは、採用ミートアップのメリットとデメリットを紹介します。
メリット
採用ミートアップの主なメリットには、次の3つが挙げられます。
以下で詳細に解説していきます。
メリット①|企業のファンづくりができる
ミートアップは10~20人程度の少人数の参加者で行うのが一般的で、密に交流することができます。企業の魅力を直接伝えることができるため、ファンを増やすことにもつながり、優秀な人材確保に期待がもてます。
また、ミートアップの参加者がSNSで企業の魅力を仲間に広げることで、ファン層の拡大や企業のブランディングにも役立つでしょう。
メリット②|採用のマッチング精度が高まる
ミートアップを開催すると、参加者は企業の理解度を深めることができます。求職者が納得したうえで応募でき、採用のマッチング精度が高まるでしょう。
また、経営者や現役社員が参加して交流することで質問しやすく、求職者が抱える疑問や不安の解消にも役立ちます。
メリット③|低コストで開催できる
比較的ローコストで開催できるのも、採用ミートアップのメリットのひとつです。少人数の交流会で、社内で開催するのが一般的なため、場所代がそれほどかかりません。
採用コストを抑えたいと考えている企業にとって、採用ミートアップなら新しい採用手法として気軽に取り組めます。
デメリット
採用ミートアップのデメリットには、次の3つが挙げられます。工夫が必要な面もあることを理解して、前向きに導入を検討しましょう。
デメリット①|労力がかかる
ミートアップは自社が企画して開催する必要があるため、ある程度の労力をともないます。参加者の興味を引きつけるテーマやコンテンツを用意するのは、意外と手間がかかるものです。
また、継続して開催するには毎回企画を考える必要があり、人員や工数も増大するでしょう。
デメリット②|ある程度の人手が必要
ミートアップを開催するには採用担当者だけでなく、経営陣や現役の社員の協力も必要です。ある程度の人手が必要なので、そのぶん予定の調整にも手間がかかります。
参加する社員の業務に支障がでないように、10分程度の短時間参加にするなど、スケジューリングの工夫や配慮も必要です。
デメリット③|集客にも工夫しなければならない
ミートアップの開催を告知しても、必ずしも参加者が集まるとは限りません。企業のSNSを使って積極的に情報発信するほか、従来の求人媒体や広告も活用して、興味をもつ参加者を増やすための工夫を行うようにしましょう。
採用ミートアップを成功させるポイント
ここでは、企業が採用ミートアップを成功させるポイントを紹介します。
色々な媒体を利用して集客する
ミートアップを開催するときは、ひとつだけでなく、複数の媒体を使って集客することが大切です。採用のチャンスにつなげるためにも、幅広く参加者を集めてください。
集客方法①|「Meetup」
Meetupは、地域コミュニティや興味を共有するグループを繋げるためのソーシャルネットワーキングサービスです。まさに、ミートアップの語源になったアプリです。
こちらを活用してミートアップの告知をしましょう。
集客方法②|「connpass」
Connpassは、日本で広く利用されているイベント管理・参加ツールです。特にテクノロジーやビジネス関連のイベントに多く利用されています。
エンジニア等の専門人材を採用したい場合に活用しましょう。
集客方法③|自社メディア(SNS/サイト)
自社の持つ、SNSや公式サイト等での告知を徹底しましょう。ただ、こちらの方法は集客力が一定あって初めて効果があります。
もし、SNSのフォロワーが少なく、公式サイトへのアクセスが少ない場合は、Meetupやconnpass、社長メシ等のプラットフォームを活用しましょう。
集客方法④|社長メシ
参加人数をしぼって小規模でミートアップを開催するのであれば、ぜひ「社長メシ」の活用をご検討ください。社長メシは、企業の経営者や人事担当者が20代の学生や転職希望者と「メシ」を通してつながるアプリです。
ただ、ミートアップを開催するリソースがないと悩んでいる方は社長と求職者をつなぐ、新しい形のマッチングサービス「社長メシ」をご利用ください。
定期開催する
ミートアップは参加者がアットホームな雰囲気で交流できるように、小規模で行うのが理想です。継続的に定期開催することでコミュニティーを広げ、良い結果につなげましょう。
また、一回だけの開催では自社のミートアップ自体の認知も取れていません。一回で辞めるのではなく継続的に実行していくことが非常に重要です。
経営陣の参加も促す
ミートアップは、採用担当者だけが参加するだけでは、企業の理解は深まりません。学生や求職者にとって、遠い存在である経営者が出てくるだけで、コンテンツとして非常に魅力が増します。
ですので、しっかり社内調整をして経営陣がミートアップへの参加を促すようにしましょう。また、経営者参加型のミートアップが開催可能なアプリが「社長メシ」を活用しましょう。
まとめ
ミートアップは大きなコストがかからず、企業が比較的取り組みやすい新しい採用手法です。
なかなか優秀な人材確保につながらない、企業のブランディングで認知度を広げたい場合は、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
ただ、ミートアップを開催するリソースがないと悩んでいる方は社長と求職者をつなぐ、新しい形のマッチングサービス「社長メシ」をご利用ください。