採用ミートアップとはどんな採用手法?
近年、新たな採用手法として、「ミートアップ」という言葉を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。これまでの採用方法とは異なり、フランクな形で求職者と出会えるため、採用活動で積極的に取り入れる企業も増えてきています。
ここでは、採用ミートアップの概要や注目されている理由を紹介します。
ミートアップとは
「ミートアップ」とは本来、共通の目的をもった人たちが、交流会形式で集まるイベントのことです。なにかひとつのテーマを掲げて集まるのが一般的で、主催者が日時をSNSなどで告知し、興味を惹かれた人たちが集まって交流します。
ミートアップは近年、企業の採用手法のひとつとして注目されています。もともとはアメリカのミートアップ社が提供するプラットフォームサービス、「meetup」に端を発する造語です。
しかし、現在では、交流会形式で行われる採用活動全般はミートアップと呼ばれています。
採用ミートアップは参加することで人脈が得られるのが特徴で、開催方法によって、次の3つの種類があります。
・参加者同士で交流してコミュニティー作りができる「交流会型」
・エンジニア採用などに期待がもてる、セミナーをともなう「勉強会型」
・企業説明やブランディングに役立つ「説明会型」
採用方法としてミートアップが注目されている理由
企業の採用手法としてミートアップが注目されている理由として、少子高齢化による採用難が挙げられます。求人募集を出すだけの待ちの姿勢では、なかなか人材を確保できません。
これからの採用活動には積極的なアプローチが必要で、その手法として期待されているのが、採用ミートアップです。採用ミートアップは、企業の魅力や雰囲気をダイレクトに求職者に伝えるのに効果的です。
採用ミートアップ開催の流れ
採用ミートアップは、オンライン、オフラインの両方で開催できます。オンラインなら会場設営の手間がかからず、住んでいる地域を問わず参加者を集められるため、人材確保のチャンスが広がります。
ここでは、採用ミートアップを開催する際の5つの手順を紹介します。
テーマや目的の設定
採用のターゲット層をしぼり、興味を惹きつけるテーマや目的を選定します。選定したテーマや目的達成のために必要なコンテンツ作りをすると、参加者の満足度が向上します。
告知・集客
概要や日時を決め、採用ホームページや求人媒体、SNSなどを使って参加者を募ります。参加者に概要を伝えるメールのテンプレートを用意しておくと、準備がスムーズに進むでしょう。
当日の準備
参加者募集と平行して、当日の資料やコンテンツ、進行の準備をします。当日のコンテンツの流れがわかるスケジュール表を作成し、事前に練習しておくと良いでしょう。
開催
可能であれば、経営陣にも参加を求めましょう。参加した人だけが聞ける情報をコンテンツに盛り込むと、満足度の向上につながります。
状況に応じて、交流が盛り上がる様子にあわせて予定していたコンテンツをカットするなどして、柔軟な対応をしていきましょう。
見直し・継続開催
ミートアップ実施後は、参加者からアンケートを取る必要があります。アンケート結果をもとに改善をして、次回の開催に活かすことが大切です。
採用ミートアップは、1回の開催で良い結果が出るわけではありません。長期的な視点をもって、定期的に開催できるように取り組みましょう。
採用ミートアップのメリット・デメリットとは?
ここでは、採用ミートアップのメリットとデメリットを紹介します。
メリット
採用ミートアップの主なメリットには、次の3つが挙げられます。
企業のファンづくりができる
ミートアップは10~20人程度の少人数の参加者で行うのが一般的で、密に交流することができます。企業の魅力を直接伝えることができるため、ファンを増やすことにもつながり、優秀な人材確保に期待がもてます。
また、ミートアップの参加者がSNSで企業の魅力を仲間に広げることで、ファン層の拡大や企業のブランディングにも役立つでしょう。
採用のマッチング精度が高まる
ミートアップを開催すると、参加者は企業の理解度を深めることができます。求職者が納得したうえで応募でき、採用のマッチング精度が高まるでしょう。
また、経営者や現役社員が参加して交流することで質問しやすく、求職者が抱える疑問や不安の解消にも役立ちます。
低コストで開催できる
比較的ローコストで開催できるのも、採用ミートアップのメリットのひとつです。少人数の交流会で、社内で開催するのが一般的なため、場所代がそれほどかかりません。
採用コストを抑えたいと考えている企業にとって、採用ミートアップなら新しい採用手法として気軽に取り組めます。
デメリット
採用ミートアップのデメリットには、次の3つが挙げられます。工夫が必要な面もあることを理解して、前向きに導入を検討しましょう。
労力がかかる
ミートアップは自社が企画して開催する必要があるため、ある程度の労力をともないます。参加者の興味を引きつけるテーマやコンテンツを用意するのは、意外と手間がかかるものです。
また、継続して開催するには毎回企画を考える必要があり、人員や工数も増大するでしょう。
ある程度の人手が必要
ミートアップを開催するには採用担当者だけでなく、経営陣や現役の社員の協力も必要です。ある程度の人手が必要なので、そのぶん予定の調整にも手間がかかります。
参加する社員の業務に支障がでないように、10分程度の短時間参加にするなど、スケジューリングの工夫や配慮も必要です。
集客にも工夫しなければならない
ミートアップの開催を告知しても、必ずしも参加者が集まるとは限りません。企業のSNSを使って積極的に情報発信するほか、従来の求人媒体や広告も活用して、興味をもつ参加者を増やすための工夫を行うようにしましょう。
採用ミートアップを成功させるポイント
ここでは、企業が採用ミートアップを成功させるポイントを紹介します。
色々な媒体を利用して集客する
ミートアップを開催するときは、ひとつだけでなく、複数の媒体を使って集客することが大切です。採用のチャンスにつなげるためにも、幅広く参加者を集めてください。
また、「Meetup」「connpass」といった、ミートアップ専用のツールを利用するのもおすすめです。インスタグラムのように画像投稿ができるSNSを使うと、企業の雰囲気がより伝わりやすく、効果的な集客ができるでしょう。
小規模で定期開催する
ミートアップは参加者がアットホームな雰囲気で交流できるように、小規模で行うのが理想です。継続的に定期開催することでコミュニティーを広げ、良い結果につなげましょう。
参加人数をしぼって小規模でミートアップを開催するのであれば、ぜひ「社長メシ」の活用をご検討ください。
社長メシは、社長と求職者をつなぐ、新しい形のマッチングサービスです。
アプリで企業のイベント情報を掲載でき、興味を持った求職者からオファーが届く仕組みになっています。オファーの中から気になる人材を選択でき、カジュアルな雰囲気で求職者と交流することができます。
社長だけではなく、採用担当者もご利用できるサービスなため、優秀な人材の確保にお悩みなら、お気軽に「社長メシ」へご相談ください。
まとめ
ミートアップは大きなコストがかからず、企業が比較的取り組みやすい新しい採用手法です。なかなか優秀な人材確保につながらない、企業のブランディングで認知度を広げたい場合は、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
「社長メシ」をはじめとする便利なサービスも活用して、採用につなげましょう。