新卒を採用する7つのメリット
人材を採用する方法として、主に新卒採用と中途採用に分けられます。
中途採用なら社会人経験もあり、知識やスキルが備わっているため、即戦力となる人材を採用できるメリットがあります。
一方、新卒採用の場合、社会人経験は少なく、入社後に基本的なマナーから教えなければならないことが多いため、仕事を任せられるようになるまでに手間や時間がかかるでしょう。
しかし、それでも多くの企業が新卒採用を行うのは、新卒採用にさまざまなメリットがあるからです。どのようなメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。
一斉に研修を実施できる
新卒採用のメリットのひとつが、一斉に研修を実施できることです。新卒採用は全員が同じタイミングで入社してくるため、入社後の研修も同時に行えます。
そのため、人材育成計画が立てやすく、新入社員全員に対して、企業で身につけておくべき知識やマナーを一度にまとめて教えることができます。
企業文化を継承できる
企業文化を継承できることも、新卒採用のメリットです。新卒だと他社を知らないため、自社の社風に染まりやすい傾向にあります。
また、年齢が若く吸収力が高いため、企業文化や理念を受け入れやすく、愛社精神を培いやすいのです。
優秀な人材を集めやすい
新卒採用には、優秀な人材を集めやすいというメリットもあります。中途採用の場合、今より給与や待遇が良い企業を目指すケースがほとんどです。
また、優秀な人材ほど好待遇で囲い込まれていたり、大手企業に取られたりするため中途採用の市場に出てくる確率が低く、競争率が高い傾向にあります。
一方、新卒採用の市場は大きく、今後の成長が期待できる人材を採用できるため、中小企業でも優秀な人材を確保しやすいのです。
幹部候補生を採用できる
新卒採用では、将来の幹部候補生を採用、育成できることもメリットのひとつです。ほかの企業の風土や理念に染まっていない新卒は、自社の風土や理念に馴染みやすく、共感しやすい状態にあります。
また、新入社員研修の一環として、さまざまな部署や支店などを経験させることもでき、将来を担う人材として育成しやすい面もあります。若いうちから企業についての理解を深めておけば、周囲の社員からの信頼も厚くなるでしょう。
採用コストを抑えられる
新卒採用には、採用コストが抑えられるというメリットもあります。新卒採用では、求人募集・面接・内定という採用プロセスを一定の時期に行うため、効率的に人材確保ができるからです。また、研修も全員まとめて行えるので、教育コストも比較的安く済みます。
▼関連記事
一人当たりの平均採用コストはどれくらい?コストを抑える方法を紹介
社内の年齢構成を均等化できる
新卒を採用することで、社員の年齢構成が均等化できるのもメリットです。社員の年齢が偏っていると、定年などの時期が重なるため、どこかのタイミングで一気に社員が減ってしまいます。
新卒採用によって社員の年齢構成を均等化しておけば、急激な社員数の増減を避けられるので、企業経営の安定につながるでしょう。
組織を活性化できる
組織を活性化できることも、新卒採用のメリットです。新卒は社会経験が少ない分、これまでの慣習にとらわれない柔軟な発想や視点をもっています。そのため、既存社員では考えつかなかった、思わぬアイデアが生まれるかもしれません。
また、既存社員が新卒の教育や研修を行うことにより、既存社員の育成力やマネジメント力が伸びるなど、既存社員の成長にもつながります。
新卒の採用にはデメリットもある?
効率の良い人材育成や社内活性化など、さまざまなメリットがある新卒採用ですが、いくつかデメリットもあります。
自社で新卒採用を行う必要があるのかを検討するために、新卒採用のデメリットも把握しておきましょう。
選考から入社までに時間がかかる
新卒採用のデメリットのひとつが、選考から入社までに時間がかかることです。新卒採用
では就活セミナーやイベントを企画・実施したり、書類選考・一次選考・二次選考など複数回の面談を繰り返して内定者を決めたりします。
さらに、選考終了後も学生が卒業して入社するまでに時間が空くため、半年、1年と長期的な計画を立てなくてはなりません。
即戦力に育てるには時間とコストがかかる
新卒には社会人経験やスキルが少ないため、即戦力としては望めない面があります。入社後にさまざまな研修を行い、じっくりと育てる必要があります。
新卒の育成にはコストや時間がかかるものの、企業に貢献してくれる人材を育てるための投資期間ととらえましょう。
景気の変動に左右される
新卒採用は安定的に人材を確保する手段のひとつと考えられていますが、実は景気の変動に左右されがちです。どれだけ求人募集をかけても思うように人材が確保できない年もあれば、想像以上に応募者が来るときもあります。
天災や企業の不祥事、風評被害などによっても人材の確保のしやすさに違いが出るため、経営基盤が安定していないと実施することが難しいでしょう。
新卒を採用する新しい方法にも注目!
新卒採用は、主にネームバリューのある大手企業が有利になりやすく、中小企業が成功させるのは難しいといわれています。
中小企業で新卒採用を成功させたいなら、新たな採用手法の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
これまで一般的だった新卒の採用方法
これまで新卒採用といえば、就活サイトや新卒紹介サービスを利用したり、合同説明会を開催したりして学生を集めるのが一般的でした。
しかし、現在は少子高齢化が進み、若い人材の獲得競争が激しくなっているため、従来どおりの採用手法では中小企業が優秀な新卒を確保するのは難しいでしょう。
新しい採用方法・ダイレクトリクルーティングとは
新卒採用の難易度が上がるなか、「ダイレクトリクルーティング」という新たな採用手法を取り入れる企業が増えてきています。
ダイレクトリクルーティングとは、データベースやSNSなどを活用して求める人材を発掘し、企業側から直接アプローチする採用手法です。
ダイレクトリクルーティングなら、企業側からコンタクトを取るため、自社を認知していない就活生にも出会える可能性があります。
求人情報の掲載料や人材紹介サービスの紹介料などがかからないため、採用コスト削減にもつながるでしょう。また、企業から自社に合う人材を探すため、ミスマッチが起こりにくいというメリットもあります。
「ダイレクトリクルーティングを導入してみたいが、何から始めれば良いのかわからない」という場合は、ぜひ社長メシをご検討ください。
社長メシは企業と求職者、双方がオファーを送り合うことができる採用マッチングアプリです。
企業側はイベント情報を掲載することで、自社に興味・関心のある学生からオファーが届きます。届いたオファーの中から、企業側は会いたい人材にだけ直接コンタクトできるため、より効率的に人材を確保することが可能です。
新卒採用で自社にマッチした人材を探すなら、ぜひ「社長メシ」をご活用ください。
まとめ
新卒採用には、企業文化の継承や採用コストの削減、組織の活性化などいろいろなメリットがあります。入社前も入社後も手間と時間がかかりますが、企業経営の安定に大きく役立つでしょう。
しかし、中小企業は、知名度の点で大手企業に不利になってしまうケースがあります。新卒採用を成功させるのであれば、ダイレクトリクルーティングを導入するなど、従来の採用手法とは異なる方法を取り入れてみることをおすすめします。