新卒採用で即戦力を求められる背景
そもそも、新卒採用で即戦力を求めても良いのでしょうか。まずは、その真相について詳しく解説します。
人材不足から新卒でも即戦力を求める企業が増加
昨今では、企業の人材不足は深刻な問題と化しています。というのも、人材不足であることから既存社員の業務が逼迫し、人材育成の方に時間を割けられないためです。
特に、急成長しているベンチャー企業や技術職であるエンジニアなどでは、新卒でも即戦力となる知識やスキルを必要としています。
自社が新卒採用に求めることは何かが重要
人材が不足しているとはいえ、即戦力となる人材ばかりを求めるのはNGです。というのも、新卒が仕事につながる知識やスキルをすでに有していることを望むのは、あまり現実的ではありません。
そのため、まずは自社が本当に即戦力のある新卒を求めるべきなのかを検討する必要があります。新卒採用でどのような目標を達成したいのかを明らかにして、そのうえで即戦力が必要かどうかを検討することが大切です。
新卒で即戦力となる人材の見極め方
新卒で即戦力となる人材を見極める方法は、以下のとおりです。
・必要となるスキルがあるか
・積極性はあるか
・最低限のビジネスマナーはあるか
それぞれの見極め方法について詳しく解説します。
必要となるスキルがあるか
即戦力となるにはスキルや専門知識は欠かせません。
IT分野であれば理系の学生を採用したり、デザインであればクリエイティブな知識をもった人を選んだりなど、自社の業務で必要となるスキルや知識を有しているかはポイントです。
新卒にどこまでのスキルや知識を求めるのかは、事前にしっかり検討することが大事です。
積極性はあるか
積極性のある人材は入社後も育成に積極的に参加するため、即戦力となりやすいのが特徴です。
積極性があれば自身で能力が向上できるように動けるため、積極性に欠ける新卒に比べると早く成長していきます。
また、好奇心が旺盛な人材も即戦力になりやすいと判断できます。新しい情報を入手してスキルアップしようと努力し続ける傾向があるため、いち早く即戦力として活躍できる可能性があるためです。
最低限のビジネスマナーがあるか
即戦力として活躍するためには、ビジネスマナーは必要不可欠です。
例えば、長期インターンに参加していれば、「報・連・相」といったコミュニケーション能力や電話対応などが身に付いているかもしれません。最低限のビジネスマナーがあれば、本来ビジネスマナーの研修にあてるはずだったコストを削減、もしくはほとんど削除できるかもしれません。
新卒で即戦力採用をするメリットとデメリット
ここからは、新卒即戦力を採用するメリットとデメリットを解説します。
メリット
新卒で即戦力採用をするメリットは、以下の3つです。
・自社の価値観が浸透しやすい
・育成を同時に開始できる
・優秀な人材が確保できる
それぞれのメリットについて詳しく見てみましょう。
自社の価値観が浸透しやすい
新卒は初めて社会に出る学生です。学生のころにアルバイト経験があっても、すでにアルバイト先の社風に染まっているとは考えにくいです。そのため、他社の社風に染まっていない素直な人材を確保できます。
自社の価値観が浸透して愛社精神が育てば、離職率の低下にもつながります。
育成を同時に開始できる
新卒は中途採用とは異なり、複数の人材を一括で確保するため、同時期に育成できます。
人材を一括で確保するということは、それにともなう研修も一括で済むということです。スケジュール調整や会場の確保、運営準備など、研修にかかる手間を最小限に抑えられます。
また、研修を同時期に行えれば、ベースラインを揃えることにもつながり、社内評価もつけやすくなるといったメリットも生まれます。
優秀な人材が確保できる
新卒採用は多くの入社希望者の中から採用することになるため、自社に合った優秀な人材を確保できます。
新卒の中には就職活動を行う際に入念に企業分析を行っている人が多く、自社へ関心が深く知識も十分に兼ね備えている傾向にあります。そのような優秀な人材を確保できることは、自社にとって大きなメリットといえるでしょう。
デメリット
新卒で即戦力採用をするデメリットは、主に以下のふたつです。
・中途採用よりも教育に時間がかかる
・ミスマッチが起きやすい
それぞれのデメリットを詳しく解説します。
中途よりも教育に時間がかかる
即戦力になるとはいえ、新卒者には社会人経験がありません。
社会人としての身だしなみやマナー、自社製品・サービスへの理解などを身に付けてもらう必要があります。中途採用と比べると、社会人としての知識はまだ未熟であるため、即戦力とはいえ教育の手間がまったく必要ないわけではありません。
ミスマッチが起きやすい
即戦力となる新卒の採用では、能力ばかりに注目してしまい、自社への適正能力を測れず採用しているケースもあります。そのため、新卒は入社後にギャップを感じることも。
また、上司や部下の関係性やさまざまな年齢層とのコミュニケーションに慣れない新卒生も多くいます。想定外のギャップにミスマッチを覚えて、ショックを受ける例もあります。
新卒で即戦力となる人材を採用するポイント
新卒で即戦力となる人材を採用するポイントは、以下の3つです。
・新卒で即戦力として求める条件などを明確にする
・研修やOTJなどの準備をする
・採用ツールを利用する
それぞれのポイントを詳しく解説します。
新卒で即戦力として求める条件などを明確にする
求める条件を具体的に設定しておけば、自社にとって必要な人材を見極めやすくなります。
例えば、IT業界であればプログラミングの知識を持っている人を採用することで、業務に慣れるまでの期間を短くできるかもしれません。
なお、即戦力として求めるレベルは新卒採用に適した条件になるように、しっかり検討することが大切です。重要視するべき能力の優先順位を決めるなどしておくことで、即戦力となり得る新卒を採用しやすくできます。
研修やOTJなどの準備をする
即戦力として早く業務に慣れてもらうためには、入社後の教育やフォロー、OTJといった教育訓練は必要不可欠です。
優秀な人材を確保できたとしても仕事を丸投げされたり、教育もせずに放置したりすれば精神的な負担が大きくなるでしょう。新しい環境に慣れてもらうためにも、十分なフォローアップは必要です。
採用ツールを利用する
採用ツールを活用することで、多くの新卒にアプローチできます。なかでも、即戦力となる人材を採用するには、積極的に企業からアプローチできるダイレクトリクルーティングがおすすめです。
他社よりも早く即戦力となる人材を確保するなら、「社長メシ」がおすすめです。
「社長メシ」は、企業と求職者、双方向でオファーを送り合うことができる採用マッチングアプリです。長期インターンなど、企業で働いた経験をもつ学生が多く登録しているので、通常のサービスよりも即戦力として採用できる可能性がグンと高くなります。
気になる人材にオファーを送れば、食事会などフランクな場で交流することができ、社長の思いや企業の理念・使命を率直に伝えることも可能です。
アプリ内でインターン募集もできるので、実際に働いてもらうことで、即戦力として期待できるか見極めやすくなります。
新卒で即戦力採用をするのであれば、ぜひ社長メシの利用をご検討ください。
まとめ:新卒の即戦力を採用して人材不足の解消を!
人材不足が深刻化していることから、新卒に即戦力を求める企業が増えています。特にベンチャー企業や技術職では、新卒であっても専門知識やスキルは必要だと判断されやすいでしょう。
新卒で即戦力を採用する場合は、積極性があるかどうかを見極めたり、最低限のビジネスマナーを身に付けていたりと優秀な人材を選ぶことが大切です。あらかじめ新卒に求める条件を明確にしておくことで、自社に合った人材を確保できます。