地方学生の就職事情は?地方学生を採用するポイントまとめ!

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地方学生の就職事情とは

都市部の学生と地方学生には、就活事情に大きな違いがあります。特に大きいのが「情報格差」「就活費用」「内定獲得率」の3つです。

都会の学生と比較すると情報格差がある

企業の集中する都市部ではインターンシップや説明会が盛んに開かれるため、企業や就活に関する情報を比較的容易に手に入れることが可能です。地方学生がこうしたイベントに参加するには、都市部まで移動して滞在する必要があります。

地方学生は都市部の学生と同じ頻度で就職イベントへ参加できず、都市部と地方で情報格差ができています。少ない選択肢から就職先を選ぶことになるため、就活の結果に納得できない学生も多いようです。

就活費用が高くつく

就職活動にはスーツ・カバン・手帳、飲食費や交通費などの費用が発生します。地方学生はこうした費用に加えて都市部への移動費や宿泊費がかかるため、就活での費用が大きくなりやすいです。

2022年卒学生の就活費用に関する調査結果を見ると、全国平均は約7万円、都市部では約6~7万円、地方では約8~10万円と、都市部と地方では負担する費用に約2~3万円の差があります。

出典:「2022年卒 就職活動TOPIC」(株式会社リクルート)

内定獲得率は低い

また、厚生労働省が発表した大学等卒業予定者の就職内定状況によると、地方ごとの内定獲得状況は以下の通りです。

・北海道・東北地区…86.8%

・関東地区…92.5%

・近畿地区…89.5%

・中部地区…90.8%

・中国・四国地区…83.3%

・九州地区…87.8%

データからわかるように、中国・四国地方や九州地方は、比較的内定獲得率が低くなっています。こうした遠方の地方は都市部までの移動・滞在に大きな出費を要すると推測されるため、金銭的負担が内定率に影響していると考えられます。

出典:「令和3年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査」(株式会社リクルート)

地方学生を採用するメリット・デメリット

地方学生の採用では競合が少ない、優秀な人材を確保しやすいというメリットがありますが、学生との接触が難しいといったデメリットも存在しています。ここでは地方学生を採用するうえでのメリット・デメリットを紹介します。

メリット

地方学生を採用するメリットは、大きく4つです。それぞれについて解説します。

競合が少ない

学生は都心部の方が多いですが、それ以上に企業の採用競争が激しく、求人も多いです。都市部に限定した募集では、十分な人数を採用できない可能性もあります。

そこで、都市部に比べて採用競争が穏やかな地方に目を向けて募集することで、新たな学生層の採用を期待できます。

中小企業でも優秀な人材を確保しやすい

地方学生は就職において情報や経済の面で制約があり、都市部の学生と比べて接触できる企業数が少なくなります。地方学生に直接アプローチすれば、他社に取られる前に優秀な人材を確保することも十分可能です。

地方学生と対面での接触が難しい場合は、オンライン面接ツールの活用がおすすめです。

就職に関して真剣に考えている人が多い

地方学生は選択肢が少ない分、情報や企業との接触の機会一つひとつを真剣に受け止めて考える傾向があります。就職に意欲的な地方学生にアプローチすれば、真剣に自社で働くことを考えてもらえます。

説明会や選考への参加意欲が高いことから、人件費などの採用にかかる費用が無駄になる可能性も低いといえるでしょう。

自社のブランディングができる

地方学生の採用に力を入れることで、地方学生に対して自社の知名度を上げられるだけでなく、自社のイメージアップにもつながります。地方が抱える採用難の解消など社会への貢献度を評価されるためです。

長期的に自社のブランディングができることは、地方学生の採用を行うメリットのひとつといえるでしょう。

デメリット

地方学生を採用するうえでのデメリットを紹介します。

学生と接触できる機会が少ない

インターンシップや説明会、選考は都市部で行われることが多く、地方学生と企業がマッチングできる機会は限られています。自社のことをより多くの地方学生に知ってもらうには、スカウトメールの送り先を増やし、地方学生にも届くようにするなどの対策が欠かせません。

また、イベントをオンライン開催にする、会社説明会の録画を配信していつでも視聴できるようにするなどの工夫が必要になるでしょう。

通常の採用活動よりも費用がかかる

地方学生の負担を減らすにはオンライン説明会や面接などが有効ですが、ツールの導入には費用がかかります。また、最終面接で本社に来てもらう際に交通費を支給・一部負担することもあるため、採用にかかる支出が増えてしまいます。

費用を削減するためには、最終面接以外をすべてオンラインで行う、交通費の負担を一部だけにするなどの工夫が必要です。また採用後も社員寮や家賃補助を用意するといった生活支援を行い、自社に定着してもらうことも重要になります。

地元志向の学生も多い

地方学生は、生まれ育った地元で就職したい、親元や地元を離れることを不安だと考える傾向があります。近年は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、転勤や出張を嫌って地元志向の学生は増える一方です。

地方での採用を行う際は、地元志向を払しょくする方法を考えましょう。例えば地方出身者を多く採用している、全体の何割が地方出身者という事実を伝え、学生に安心感や親近感を持ってもらうなどの工夫が挙げられます。

地方学生を採用するときの4つのポイント

地方学生を採用する際に押さえておく4つのポイントを紹介します。

自社の魅力をしっかり伝える

地方学生の採用を考えるなら、学生に自社の魅力を伝える努力が必要です。地元志向が多い地方学生にどうアプローチするか、どのように自社を見せていくかを考え、学生に興味を持ってもらえる工夫を凝らしましょう。

現地で会社説明会を行う

地方学生と接点を持つには、現地で説明会を行うのが最も有効です。地方大学の学内説明会は参加企業数にバラつきがあります。少数規模の説明会に参加すれば採用のチャンスが増えることになります。

内定後のフォローに力を入れる

地方学生に内定を出した後も、念入りなフォローは欠かせません。地元志向が強く、地元を離れることに不安を感じやすい地方学生には、都市部での生活支援を充実することで対応しましょう。

定期的な連絡やコミュニケーションはもちろん、交通費を補助して社内の懇親会や見学に来てもらいましょう。また出張などで近隣を訪れる機会があれば、直接話すのが効果的です。

Web面接やオンライン選考も取り入れる

説明会や面接をオンラインで行うことで、学生の負担軽減と採用活動のコスト削減・効率化の両方を実現できます。学生も緊張せずに話してくれるため、学生の人となりを見て採用に活かしやすくなります。

地方学生の採用を本格的に導入するなら、「社長メシ」を活用してみてはいかがでしょうか。

社長メシは、企業と求職者が互いにオファーを送り合える双方向オファー型の採用マッチングアプリです。

アプリ内でイベント情報を掲載することで、自社に興味・関心のある学生からオファーが届きます。

地方へ出張した際にも、あらかじめ【〇〇地方の学生限定】といったようなイベント情報を掲載しておくことで、気になる地方学生とコンタクトがとれます。

また、オンラインでの開催もできるので、さまざまな地方学生と接点がもてるようになるでしょう。

面接よりもカジュアルな場で地方学生と本音で語り合えるため、自社に合う人材かどうか判断しやすいのもメリットです。

地方学生を積極的に採用するのであれば、ぜひ社長メシをご活用ください。

まとめ

都市部での採用競争は激しく、人材の獲得のために地方学生に注目する企業が増えています。一方、地方では就活イベントが少なく、また都市部への移動費や滞在費による経済的負担から、面接を受ける企業を絞っている学生が多いです。

地方学生は狙っている企業が少なく、選択肢の少なさから、企業からのオファーを真剣に考えてくれる可能性が高いです。地方学生の採用を積極的に行うなら、自社の魅力を伝えるために現地説明会に出展したり、オンライン説明会や選考会を実施したりしてみましょう。