ベンチャー企業にふさわしい人材の特徴とは?
新規事業の立ち上げに携わるベンチャー企業では、ほかの企業と比べて求める人材の要件が異なります。
ここではベンチャー企業にふさわしい人材には、どのような特徴があるのか解説します。
柔軟に対応できる
ベンチャー企業では、一般的に分業化されておらず、幅広い業務に携わることになります。担当の業務のみを遂行するだけでなく、状況に応じて柔軟に対応するスキルが必要です。
そのため、経理・営業・総務などの垣根を設けずに、未経験の業務や知識のない分野でも積極的に取り組める人が理想といえます。採用活動において、専門分野に特化した人材だけでなく、柔軟に考え、臨機応変に対応できる人を探しましょう。
主体性を持って行動できる
ベンチャー企業は、マニュアルや業務の流れが整備されていません。そのため、主体的に動ける人材が必要です。指示を待って動くのではなく、「必要なことは何か」「自分にできる作業は?」と疑問を持って積極的に取り組む姿勢が求められます。
また、スピード感を持って、企業の課題解決や売上アップを狙う姿勢も大切です。自分から課題を見つけ、それを解決するために行動するスキルは、ベンチャー企業で活躍する上で欠かせないものといえます。
企業の弱点を補えるスキルがある
ベンチャー企業は、人材不足や専門性の偏りなど、さまざまな課題を抱えているケースが少なくありません。スタートしたばかりなので、どうしても弱点は多くなってしまいます。そのため、資格や実務経験のある人材を確保し、弱点を補う視点が必要です。
自社の弱みを補うスキルは何か、整理したうえで採用活動を進めてみてください。弱点を補う人材を採用すれば、円滑に事業を展開していけるでしょう。
ベンチャー企業が効率的に人材を確保するための採用方法
採用活動の応募要件や予算に合わせて、採用方法を検討することが大切です。ここでは、採用活動に役立つツールやサービスをいくつか紹介します。
自社HPやSNS
自社HPがあれば、積極的に求人情報を掲載してみましょう。企業理念や事業内容、コラムなどで情報発信をすれば、求職者が企業への理解を深めたうえで応募してくれる可能性が高まります。自社HPからの応募を増やすためにも、定期的に最新情報を発信するようにしましょう。
また、インターネットでの採用活動においては、SNSの活用も有効です。FacebookやTwitter、Instagramを通して求職者を募ってみてください。SNSは拡散力のある媒体なので、運用次第では多くの求職者に発信できるのが強みです。
手軽に更新できるのも特徴のひとつで、最新情報を手軽に届けられます。
リファラル採用
社員の知り合いや仕事関係者の人脈を駆使した、「リファラル採用」もおすすめです。社員からの紹介になるため、自社の理念や方向性に合った人材を探しやすくなります。
また、面接をする前に、人材のスキルやバックボーンを把握できますし、採用コストもかかりません。
ただし、アプローチできる求職者の数に限りがあります。リファラル採用にこだわりすぎず、ほかの採用活動と並行していくことが大切です。
人材紹介会社
即戦力となる優秀な人材は、人材紹介会社で見つけるのがおすすめです。人材紹介会社に依頼すると、採用担当者の代行として、求職者に業務内容や応募要件などを説明してくれます。そのため、採用活動にかける時間を削減できます。
ただし、仲介手数料が発生するため、資金の少ないベンチャー企業にとっては痛い出費となるおそれがあります。採用活動に捻出できる予算を設定しておき、どうしても欲しい人材のみ人材紹介会社を利用するなど、工夫しなければなりません。
ダイレクトリクルーティング
候補者に直接アプローチする、「ダイレクトリクルーティング」も採用方法のひとつです。
やり方としては、人材スカウトサービスやSNSにおいて気になる求職者がいれば、企業から直接スカウトします。求人サイトや人材紹介会社のような仲介がなく、求職者に企業の魅力を伝えられる点がメリットです。
ダイレクトリクルーティングで採用活動するなら「社長メシ」がおすすめです。社長メシは、企業から求職者へオファーを送るだけでなく、求職者からも企業へオファーが送れる双方向オファー型の採用マッチングアプリです。
ベンチャー志向の人材が多く登録しているので、効率良く母集団を形成できます。また、アプリ内でイベント情報を掲載でき、気になる人材からのオファーが来ればイベントへ招待することも可能です。
食事会や説明会などで企業の魅力をアピールすれば、志望度を上げることにもつながるでしょう。
実際に、社長メシを活用した株式会社WithGreenはベンチャー企業でありながら、2ヶ月という短期間で、3人の採用に成功しました。詳しい内容は、以下の記事をご参考ください。
採用難の飲食店の新たなスタンダードをつくった理念共感型採用。2か月という短期間で3名採用する秘訣とは
ベンチャー企業の人材確保に必要なポイント
戦略を練らずに採用活動を進めると、早期離職につながったり、必要な人材を確保できなかったりするので注意が必要です。ここでは、採用活動におけるポイントについて解説します。
採用基準を明確にする
どのような人材を確保したいのか、採用基準を明確にしましょう。スキルの有無、経験値、自社に合いそうな性格など、詳細にペルソナを設定するのが大切です。採用基準を明確にすると、自社にマッチする人材を集めやすくなります。
採用予算を把握する
採用活動は経営に大きな影響を与えるため、やみくもに始めるのは危険です。しかしベンチャー企業の場合、採用活動に予算を割けないケースが多いでしょう。必要な人材を集めるための採用コストを計算し、予算を設定することが大切です。
人材1人あたりの採用コストは、「採用コストの総額÷採用人数」で計算します。予算内に収まるように、求人広告費や人材紹介会社の利用、ITツールの導入を検討してみてください。
採用プロセスを効率的に行う
採用プロセスを仕組化しておくと、スピーディーに選考が進められるでしょう。優秀な人材は、他社でも選考を進めている可能性があります。早めに内定を出すために、ITツールやシステム導入による効率化を図ってみてください。
応募者対応へのスピードを上げるには、レスポンスの自動化がおすすめです。メール自動応答でいったん応募者に返信し、できるだけ早く面接日調整の連絡を入れます。
ほかにも「評価基準を明確にする」「採用代行サービスを利用する」など、採用プロセスの見直しや改善も大切です。
継続的なブランディングを行う
採用活動を強化するためには、企業のブランディングも大切です。知名度を上げると、より多くの応募者を獲得しやすくなります。また取り扱う商品・サービスの質の良さを広めると、「こんな会社で働いてみたい」と入社意欲を高められます。
ブランディングの手法としては、オウンドメディアやSNSでの発信が有効です。自社で扱う商品やサービスの魅力、社風や労働環境などを発信し、企業のイメージ向上を目指してみましょう。
まとめ
ベンチャー企業での活躍が期待できる人材の特徴として、柔軟性や主体性を備えており、企業の課題を解決してくれるスキルをもっていることが挙げられます。要件にマッチにした人材を見つけるためには、リファラル採用やダイレクトリクルーティングなど、さまざまな採用手法を検討して、求職者と接触する機会を増やすことが大切です。自社に合った方法で、優秀な人材を獲得していきましょう。