オンライン採用とはどんな採用方法？
従来のような対面での採用活動を続けてきた企業にとって、オンライン採用はイメージしにくいものです。まずは、オンライン採用の基礎知識として、オンライン採用とはどのような採用方法なのかを解説します。
オンライン採用とは
オンライン採用とは、採用活動に関連する工程をインターネット上で行う採用方法を指します。工程の一部のみをオンラインで行うだけでも、オンライン採用と呼ぶため、全部をオンラインで行わなくてはならないわけではありません。
また、オンライン採用は、求人情報を求人サイトに掲載するだけではなく、実際に応募者と会って行う企業説明会や面接をインターネット上で実施するのをオンライン採用の基準とされることが多いです。
実際に、オンライン採用を実施している企業の多くは、「会社説明会」や「面接」の工程をインターネット上で行います。さらに、これまで対面が当たり前とされてきたインターンシップを、オンラインで展開する企業も増加している傾向にあります。
オンライン採用が広がった背景と現状
オンライン採用が広がった背景には、2020年の新型コロナウイルス感染症拡大の影響が大きいと考えられます。国の要請のもと、外出の自粛が求められたことにより、従来のように対面で会社説明会や面接を行うことが難しくなりました。
そのため、対面でなくてもスムーズに採用活動を進められるよう、会社説明会や面接をオンライン化する動きが見られるようになったのです。
現在は対面での活動が戻りつつあるものの、コストや利便性の観点から、引き続きオンラインでの採用活動を取り入れている企業もあります。
オンライン採用のメリット
オンライン採用を取り入れている企業が増えているのは、さまざまなメリットがあるからです。ここからは、オンライン採用をするメリットを4つの項目に分けて紹介します。
距離のハンデを埋めることができる
インターネットを用いて説明会や面接を行うことで、場所に関わらず、どこからでも参加しやすくなり、選考がしやすくなります。
特に地方企業の場合、これまで地理的な要因で応募者を集めにくく、都市部と比べて不利な面がありました。地方に在住する学生の場合も、都市部で行われる面接や合同説明会などに参加しにくいこともあったのです。
しかし、オンラインを利用すれば、場所に縛られないことで地方企業や地方学生にとって、平等に選考の機会が与えられることになります。
企業側にとっては、対面では出会えなかった優秀な求職者を獲得できるチャンスにもなり、多種多様な人材と接触することにもつながるのです。
コストを削減できる
対面で採用を行う場合、会社説明会や面接などを行う際は、会場をレンタルして行う企業が多いです。会場の手配をするためには、金銭的なコストはもちろんのこと、さまざまな準備で時間コストもかかります。
しかし、オンライン採用を導入することで、企業側で会場の手配や準備をしなくても良くなるのです。もちろん、オンライン採用に必要なシステムの導入や通信設備の整備は必須ですが、近年多くの会社でオンライン体制が整っています。
会社によっては、システムや通信設備を新たに準備する必要がないところも多いでしょう。
また、従来のような対面での採用活動では、採用担当者が学校や合同説明会の会場まで出向かなければなりません。このような場合、採用担当者の移動に必要な交通費もかかってしまいます。
オンライン採用なら、採用担当者が現地に移動することもなくなるので、コストを削減できます。
このようにオンライン採用にすることで、当たり前にかかってきた時間や費用がカットされ、採用にかかるコストを削減できるのです。
応募への心理的障壁が低くなる
オンラインでの説明会や面接を受けられることで応募者は移動することがなくなり、どこからでも応募しやすくなりました。
そのため、従来の応募よりも心理的なハードルが低くなっているといえます。対面での採用活動だと、住んでいる場所から離れている企業へは、なかなか応募しにくいものとなっていました。
オンライン採用では、興味を持った企業に積極的に応募でき、話を聞いてじっくり選ぶことにつながっているようです。
オンライン採用のデメリット
たくさんのメリットがあるオンライン採用ですが、デメリットも存在します。デメリットを知った上で、オンライン採用を取り入れるようにしましょう。
集団面接やディスカッションに向いていない
オンラインで会話をするときは、実際に会って話をするのとは異なり、スムーズに会話ができないこともあります。
例えば、通信環境がそれぞれ異なるため、タイムラグが生じたり、音声や映像が途切れてしまったりすることがあります。通信状態が悪いと、最悪の場合は途中で切れてしまうこともあるのです。
このような理由から、集団面接や応募者同士のディスカッションは、オンライン上では成功することが少ないといわれています。
打ち解けるまでに時間がかかる
オンラインでの面接では、上手く話せない人も多いです。実際に会ったときに比べ、スマートフォンやパソコンの画面で見ると、相手の細かな表情や仕草などが分かりにくく感じます。
相手の表情や空気感を読みにくいと、言葉以外の感情を読み取れず、会話がスムーズにいかなくなることもあるのです。その結果、実際に会って話すよりも、打ち解けるまで時間がかかってしまいます。
どんなに優秀な応募者であっても、オンラインでのコミュニケーションに慣れていないと、面接時に本来の実力を発揮できません。
採用側も、本来の実力を見抜けないと優秀な人材を取り逃してしまうことにつながります。
ほかにも、選考が進むにつれてオンラインからオフラインでの面接を実施するときにギャップを感じることも考えられます。たとえば、オンラインで会った雰囲気とオフラインで会った雰囲気が違うなどです。
オンライン採用を成功させるために必要なこと
ここまでに紹介したメリットやデメリットを踏まえて、オンライン採用を成功させるためのポイントを紹介します。
オンライン化する採用工程を決めておく
採用活動は、さまざまな工程に分けられます。オフラインで実施する工程とオンラインで実施する工程を分けることで、優秀な人材を獲得できる確率が上がるでしょう。
例えば、最終面接のみオフラインにして、実際に会って話してみるなど、工夫できる部分はたくさんあります。
また、応募者側の負担を考えて、同日に多くの工程を詰め込むのではなく、分散してスケジュールを組むようにすると良いです。
オンライン採用を検討する際は、事前にどの工程をオンラインにしてコストを削減するのか、オフラインにして時間をかけるべき工程はどこかを十分に検討しておきましょう。
事前準備をしっかりと行う
現在オンライン採用に使えるツールやサービスは、数多く存在します。やみくもにツールやサービスを利用するのではなく、自社の採用活動や採用工程に合っているものを選択しなければなりません。
さらに、スムーズなオンライン採用を実現するためには、応募者が簡単に使用できるツールやサービスを検討しましょう。
ツールやサービスの検討、準備が整ったら、面接官や採用活動に関わる社員に対して、ツールやサービスの使い方に関する指導をすることも大事です。
トラブルが起きたときに即対応できるトラブルシューティングやマニュアルを事前に準備しておくことで、スムーズにオンライン採用を導入できます。
応募者をリラックスさせる工夫を行う
オンラインの面接では、対面の面接以上に緊張する求職者もたくさんいます。オンラインに慣れていない求職者の場合は、スタートしていきなり面接官と質疑を行うのは難しいことも多いです。
面接が始まったら、まずはアイスブレイクとして雑談を行ってから質疑応答に移るなど、工夫して求職者の実力を引き出しましょう。
また、表情などが読み取りにくいことから、うなずいたり、身振り手振りを交えたりして大げさにリアクションするのもおすすめです。話す内容を簡潔にし、伝わりやすくする工夫も必要です。
オンラインの採用活動を成功させるなら社長メシ！
オンライン採用を成功させるためには、求職者とのコミュニケーションを密に取って、お互いの信頼関係を築くことが大切です。
面接の前に求職者と選考に直結しない面談をすることで、求職者への企業理解につながり、企業に対しての印象も良くなります。
社長メシならイベント情報を掲載することで、自社に興味がある人材からオファーが届き、企業はその中から気になる人材のみを選んでイベントへ招待できる仕組みです。
面接前に、食事会などカジュアルな場での交流をとおして、求職者の本音や本質的な部分をみることができます。
社長メシは、オフラインだけでなく、オンラインでも開催できるので、全国の求職者と接点を持てます。近年はオンラインで食事会を開催する企業も増えています。
オンライン採用を検討しているなら、ぜひフリープランから社長メシを利用してみてください。
まとめ
オンライン採用は、年々増加している採用方法で、今後スタンダードな採用となっていくでしょう。しかし、デメリットもあるため事前準備をしっかり行うことが大切です。
優秀な人材を確保するために、コミュニケーションを重要視して、自社に合った方法を模索していきましょう。
