ダイレクトリクルーティングの費用形態
ダイレクトリクルーティングには、さまざまな手法があります、その中でも最も利用されているのが「スカウト型サービス」です。
スカウト型サービスでは、提供会社が保有するデータベースの中から、条件を満たす人材に企業がスカウトメールを送り、候補者とやり取りをします。
費用の形態は、「成功報酬型」と「定額型」の2種類です。
成功報酬型
成功報酬型のサービスでは、採用が決まったときに費用が発生します。企業がアプローチした候補者が内々定か内定を承諾したとき、あるいは入社したときに費用が発生することが一般的です。
サービスの提供会社によっては、入社の前に候補者が辞退すると返金してくれるところもあります。
サービスの利用には、採用時の成果報酬のほかにも、登録などにかかる初期費用や、データベースの利用料が必要です。オプションでスカウトメールの作成や送受信を代行してくれるサービスもあります。
基本的には採用に至ったときだけまとまった請求が発生するので、採用活動をしていなかったり、不発に終わったりしたときに、費用が無駄になりにくい点がメリットです。
一方で、採用した人数の分だけ一定額を支払わなければいけないため、一人あたりの採用コストは割高になりやすいでしょう。
定額型
定額型のサービスでは、採用の有無にかかわらず、月額や年額で利用料金が決まっています。オプションを除く基本料金や、データベースの利用料といった諸費用の金額です。
1ヶ月、あるいは1年の中で安定的に採用できれば、一人あたりの採用にかかる費用は割安になります。逆に、採用活動をしていなかったり、まったく採用できなかったりしたときでも、必ず費用が発生してしまう点はデメリットといえるでしょう。
提供会社によっては、サービス内容や金額の異なる複数のプランを用意し、ニーズに応じて選べるようになっています。
ダイレクトリクルーティングの費用相場
では、実際にどれくらいの費用がかかるのか、サービスの形態別に相場を見てみましょう。どちらも、新卒採用か中途採用かによって費用が異なります。
成功報酬型の場合の費用相場
成功報酬型の場合、新卒採用では一定額を請求するのが一般的です。一人あたり30~50万円が相場となります。
中途採用では、成功報酬は「採用者の年収の〇%」と設定しているところが多く、相場は年収の15%程度です。報酬の割合はスキルや経験、業種などによって高くなる場合もあります。年収次第では、数百万円単位の成功報酬を支払うこともあるでしょう。
定額型の場合の費用相場
定額型の場合は、提供会社ごとに独自の月額や年額が設定されています。
利用できるサービスの内容によっても違いがあり、先述のとおり、複数の料金プランを用意しているところも多くあります。
年間にかかる費用の相場は、新卒が60~100万円、中途採用が300~400万円です。新卒採用に比べて中途採用が割高なのは、即戦力になり得る優秀な人材を確保するために、各提供会社が広告やサポートなどに力を入れているからです。
ダイレクトリクルーティングで費用を抑えられる?
ダイレクトリクルーティングは、ほかの採用手法に比べると、費用は少ないほうだといわれています。
ここからは、ダイレクトリクルーティングとほかの採用手法を比較しながら、どれくらい費用を抑えられるのかを紹介します。
ダイレクトリクルーティングとほかの採用手法の比較
求人媒体で広告を1ヶ月掲載すると、月額20~50万円程度の費用がかかります。仮に年間を通して掲載するとなると、少なくとも240万円、場合によっては1,000万円を超える場合もあります。
また、求人媒体では応募ごとに費用がかかる「応募課金型」や採用できたときに費用がかかる「成功報酬型」もあります。応募課金型で1応募あたり1~100万円、成功報酬型で一人あたり30~150万円です。
人材紹介の費用は、成功報酬型が一般的で、中途採用であれば年収の35%が相場となります。ダイレクトリクルーティングと違って、転職エージェントのサポートを利用するため、その分だけ割高です。
採用手法 |
費用形態 |
費用相場 |
ダイレクトリクルーティング |
成功報酬型 |
新卒:30~50万円/採用1人 中途:年収の15%/採用1人 |
定額型 |
新卒:60~100万円/年間 中途:300~400万円/年間 |
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求人媒体 |
掲載課金型 |
20~50万円/月間 |
応募課金型 |
1~100万円/1応募 |
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成功報酬型 |
30~150万円/採用1人 |
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人材紹介 |
成功報酬型 |
年収の35%/採用1人 |
費用以外にも、ダイレクトリクルーティングはほかの採用手法と比べて、ミスマッチを防ぎやすい利点があります。
ミスマッチによる早期離職が起きると、採用活動にかけた費用が無駄になってしまいます。ほかの採用手法では、候補者との相互理解を深める時間が少なく、ミスマッチが起こりがちです。
ダイレクトリクルーティングによって候補者との交流を深め、ミスマッチを防ぐことができれば、総合的に考えてほかの手法よりもお得だといえます。
ダイレクトリクルーティングをお得に活用するポイント
ダイレクトリクルーティングの中でも、新卒のように大量の採用を予定しているのであれば、定額型のほうがお得です。金額が固定されているため、採用する人数が多いほど、一人あたりの単価は安くなります。
中途採用のように少人数だけを必要としているのであれば、年収にもよりますが、採用時だけ請求が発生する成功報酬型のほうがお得になりやすいでしょう。
もちろん、外部のサービスを利用するのではなく、自社だけでダイレクトリクルーティングを実施すれば、費用はさらに抑えられます。たとえば、SNSを活用したり、セミナーや説明会を開催して参加者と交流したり、社員に親戚や知り合いを紹介してもらったりするなどです。
しかし、自社だけでダイレクトリクルーティングを実施するのは、多くの工数が発生するため、採用担当者の負担が大きくなり、あまり現実的ではありません。費用をかけても外部のサービスを利用するほうが、少ない工数で採用できるでしょう。
ダイレクトリクルーティングなら社長メシ
スカウト型サービスのダイレクトリクルーティングは、企業から候補者にアプローチできる反面、選考に進むまで時間がかかるのが難点です。
候補者とのやり取りはメールが中心になりますが、文面だけで候補者の心を動かすのは難しく、選考に至る前に離脱されるケースも少なくありません。
そこでおすすめしたいのが「社長メシ」です。社長メシは、求職者と企業、双方でオファーを送り合うことができる「採用マッチングアプリ」です。社長だけでなく、採用担当者の方もご利用いただけます。
最初に企業が社長についての記事やメッセージを登録し、その後、内容に共感した求職者からオファーが届きます。その中から気になる人材に対して企業側からオファーを送ることで、食事会やオフィス、オンラインなどで、交流を深めることができます。
社長メシの魅力は、企業と求職者が互いに興味をもった状態で交流できる点です。面会で社長の熱意が伝われば、心を動かして採用に結び付けられるでしょう。実際に、社長メシでのマッチング率は50%を誇ります。
また、スカウト型サービスのダイレクトリクルーティングと異なり、何度もスカウトメールを送ってアプローチする必要がないので、工数の大幅な削減につながります。
社長メシでは、求職者に興味をもってもらうためのコンテンツ作りもサポートしています。
プランは以下の6つから選択できます。
プラン名 | 料金 | オファー機能 | 採用制限 | イベント開催枠 | 成果報酬 |
イベントプラン | 60万円/1年 | ✕ | 無制限 | 6回 | ✕ |
学生オファープラン | 100万円/1年 | ◯(100枠) | 4名 | 6回まで |
30万円~※5名以上採用する場合 |
23卒オファー代行プラン | 50万円(2023年3月まで) | ◯(100枠) | 無制限 | 4回まで | 40万円~ |
中途オファー代行プラン | 120万円/半年 | ◯(100枠) | 無制限 | 6回まで | 60万円~ |
中途オファープラン | 100万円/半年 | ◯(100枠) | 2名まで | 6回まで |
50万円※3名以上採用する場合 |
中途成果プラン | 10万円/半年 | ✕ | 無制限 | 10回まで | 年収の30%~※業務委託の場合一律20万円 |
社長についての記事やメッセージを掲載するだけなら無料でご利用いただけますので、ぜひお気軽にお申し込みください。
まとめ
ダイレクトリクルーティングの費用には成功報酬型と定額型があり、少人数を採用するのであれば前者、一年を通して大量に採用するのであれば後者がお得です。
ほかの採用手法と比べても割安で、候補者と時間をかけて交流する中で相互理解を深められるため、ミスマッチによる早期離職を防ぎやすいというメリットがあります。